クラシック音楽の終焉をどうする?
どうしよう。ほんまに。
クラシック音楽は衰退しておりコロナで息の根を止められた。
『かくしてクラシック音楽の歴史は、終焉を迎えた』BEPPY氏によるnoteの記事。
大作曲家と、その薫陶を受けた大演奏家の作り上げた伝統的クラシックファン、それが形成したクラシック音楽マーケットは、録音藝術の隆盛した20世紀の終盤にピークを超え、縮小を始める。21世紀に入る頃にはメディアの進化、音楽の多様化により市民の趣味は多様化を極め、クラシックの権威は遥か過去のものになった。日本においてもバブル期の外来演奏家招聘ブームを最後に、ゆっくりと音楽マーケットは縮小してゆく。20世紀松以降に育ったほとんどの若者にとってクラシックは小難しく、理解に手間がかかり、不自由で高価。この時代に日本では音楽の普及活動が盛んに行われるものの、若者の趣味の多様化の前ではほとんど効果がなかったのではないか。
BEPPY2022年10月15日 22:05『かくしてクラシック音楽の歴史は、終焉を迎えた』より
やっぱりね。そうやろね。
クラシック音楽なんて、たかが400年くらい、地球上のほんの一部の地域で栄えただけの音楽にすぎない。そのうち消えてなくなるのも、長い人類の歴史から見れば至極当然のことだと思う。これからはAIが作る音楽が世界を席巻する時代が来るのかもしれない。クラシック音楽の名演奏なら、巨匠たちの録音が山のようにあるし、YouTubeはまさに宝の山。それでも聴く人がいなくなれば、その役割もそこで終わるんだろう。
クラシック音楽のブームはすでに過ぎ去った。今や人々の嗜好は多様化し、細分化が進んでいる。
そんな時代において、社会に必要とされる音楽とは何なのか?コンサートに足を運んでもらうにはどうすればいいのか?――これは本当にとんでもなく難しい問いだ。
それでもその難問に挑んでいるのだけど。
Apple Musicが2023年にクラシック専用アプリを出したのを見て、「まだクラシック音楽に需要があるのかも?」と思った。そこで、先日の金鐘ホールのコンサートでは、Apple Musicでここ数年以内にリリースされたクラシック演奏家のアルバムを調べて、プログラムを組んでみることにした。クラシックの名曲に加えて、映画音楽をいい感じにアレンジした曲も混ぜてみたり、耳コピを活用したりして、かなり冒険的な「ごったまぜプログラム」に挑戦。従来のクラシックコンサートとはかなり違う内容だったので、どう受け取られるのか正直ドキドキしてた。
結果は、老若男女問わず好評でホッとした。ただ、面白かったのは「この曲が良かった!」という感想が本当にバラバラだったこと。やっぱり、好みが多様化してる時代なんだなと実感した。それぞれが自分に合う音楽を見つけてくれたなら、それでよかったのかなと思った。
だけど、これがクラシック音楽を支える未来に繋がるのか?と考えると、また別の話になる。正直、手応えを感じる部分もあれば、これでいいのかと迷う部分もある。それでも、この時代に音楽を届ける意味を模索し続けるしかないんだと思ってる。