東大寺 金鐘ホールでの波多野睦美さんとのコンサート (6/5)
波多野睦美が歌う日本の歌~ほしとたんぽぽ
波多野睦美さんに中田喜直作曲、金子みすゞの詩による童謡歌曲集「ほしとたんぽぽ」全曲を歌っていただきました。それはそれは1曲1曲慈しむように歌ってくださいました。
波多野さんとの合わせは、作曲家のことについてご自身が経験したことをお話してくださったり、ほんの一言二言仰ることがとても大きなヒントになったり、静かに淡々と過ぎていきます。基本的にあまり細かい決め事はしません。
前日のリハのあと、前半「ほしとたんぽぽ」のシンプルゆえの難しさと、後半の間宮芳生さんの日本民謡の難しさにギャーとなっている私を適当に放置し、お肉を食べさせて早く寝ましょう、とだけ
言われ、本番では自由にさせてくださいました。なんと凄い音楽家なんだろうかと思いました。
《プログラム》
浜辺の歌 林古渓 詩/成田為三 曲
金子みすゞの詩による童謡歌曲集「ほしとたんぽぽ」 金子みすゞ 詩/中田喜直 曲
つゆ
こだまでしょうか
みんなを すきに
わたしと ことりと すずと
*風の即興曲
まゆと はか
さびしいとき
**象の鼻
たいりょう
おさかな
いぬ
つち
つもった ゆき
わらい
こころ
ほしと たんぽぽ
「日本民謡集」より 間宮芳生 編曲
こきりこ 富山県民謡
ちらん節 鹿児島県民謡
さんさい踊り 富山民謡
星めぐりの歌 宮沢賢治 詞・曲 林光 編曲
*「島こども歌2」より 林光 曲
雨(あみ)どーい・わーッくヮわーッくヮ
だるまさん千字文 矢川澄子 詩/高橋悠治 曲
◎アンコール
童神 古謝美佐子 詞/佐原一哉 曲
旅ゆくところ 森崎和江 詩/高橋悠治 曲
*ピアノソロ **朗読